藤井聡教授@顔本、 では、よいお年を! |
ただし・・・・正念場は、文字通り、文字通り、ここから、であります。今日の状況は、ようやく本格的な戦いを始めることができる状態に立ち至ったところであります。それを思いますと、今年よりも新しい年の方が、さらに厳しい戦いとなる予感も感じております。
いずれにしても、「国土強靭化」は、これから何年も、何十年も続けられる長い戦いの、いまだ第一歩にしかすぎないと解釈することもできるでしょう。すなわち、大型の金融政策と財政政策は、「国家そのものの強靱化」の第一歩、というわけであります。
学者の立場で申し上げるなら、今日の日本がここまで脆弱化した背景には、「新自由主義」が決定的に重要な役割を担ってきたのです。
新自由主義がいかに日本を脆弱化させてきたのか、そして、そんな新自由主義と対峙しながら、いかにして日本という国家を強靱化させていくのか.....というあたりについては、本年6月に出版いたしました、下記の拙著
「コンプライアンスが日本を潰す
~新自由主義との攻防~」
にて論じた通りであります。
このサブタイトルにありますように、我々日本国民は未だに、この「新自由主義との攻防」のただ中に置かれているのであり、その戦いは、今後より激烈化していくとも考えられます。
そして結論から申し上げるなら、その戦いにおいて何よりも大切なのは「立法府の力」なのであり、究極的には、「政治の力」なのであります。
来年は長らく続くこの戦いの中で、より明るい兆しが見える年となりますこと、心から祈念しつつ、新しい年をお迎えいたしたいと思います。
それでは、今年一年、皆様大変にお疲れ様でありました。
では、よいお年を!!
藤井教授ご指摘通り、新自由主義(小さな政府・構造改革・新古典派経済学という一面でも露出する)との戦いが国土強靭化を目指すうえで重要な一戦になろう。
しかもこの敵は内部の敵、保守を自称する敵でもあるゆえなかなか困難な闘いである。
安倍麻生内閣が来夏までに経済財政金融政策において一定めどの成果を出せるよう新自由主義・小さな政府・構造改革・新古典派経済学という敵の妨害をなんとしてでも排除せねばなるまい。
これはしかし敵の本山の経済状況にも関係するので楽観はできない。
今日明日にも「財政の崖」がクリアできなければ敵の本山は思い切った戦術を取るかもしれぬ。
安倍麻生総理におかれては充分ご承知のこととは思うのでシンパイはしていない。日本を取り戻す戦いが勝利することを信じて日本の神々に祈ろう。