イラン暦のお正月 |
毎年太陽暦の春分の日が、イラン暦では正月元日である。
これはすでに亡くなった亡命イラン人の友人とお付き合いしている時に教わった。彼についてはいちどエントリーしたことがある。
あのころ、この日にペルシアン・レストランに招待されてお正月料理を食したことがあった。
といっても特別なものがあるのではなく、ひき肉を叩いて平たく延ばして焼いたステーキであった。トルコのアダナ・ケバップに似ていた。
レストランの入り口は花や果物で綺麗にデコレートされていた。具体的にはそれぞれの表象があるということで説明されたのだがすでに失念してしまった。
春の始まりが一年の始まりというのもナットクがゆくのだ。
これはたぶんローマ暦が三月から始まるのと関連があるのだろう。
現行の太陽暦はグレゴリ暦であるが、月名にローマ暦が残っている。
ローマ暦で第七septemの月、Septemberは現在の九月である。
以下、第八octōの月、第九novemの月、第十decemの月まで同様である。
閑話休題
亡命の地ドイツで亡くなってしまった友人は、モスレムではなく英国が大好きな近代人であった。
彼によれば、イランはホメイニ革命後でも中東地域ではもっとも近代化の進んだ国であるという。
メデイアの宣伝によればイスラム原理主義でこちこちに凝り固まった国柄、と誤解しがちであるが、宗教的原理主義者は米国やイスラエルにより多いのではないか?
もっとイランについて知らねばならない。