日陰で微笑む 【TPP】 |
梅屋庄吉の銅像が、上海の紹興公園に立ったという。
しかし紹興公園ってなんだ?
ちょいと調べてみるとわたしめが上海を去ったあとに作られたものらしい。知らないはずである。
それはともかく梅屋庄吉である。
孫文に対し、「君が挙兵するなら、吾財政を以ってこれを助けむ」といって財政援助をしたことはシナでも知られているらしい。
その額たるや、今の貨幣に換算すると二兆円ともいわれているから半端ではない。
その抱負、思想(大アジア主義)にかかわらず、シナにとっては財政援助してくれた「いい人」なのであろう。
つまり、「日本人よすべからく梅屋のごとく貢くんたるべし」というメッセージがこの銅像建立であろうか。
しかし貢いだから感謝されたいとは梅屋はいわぬ。
貢ぐのは貢ぐ方の都合、感謝されたいためにした行為ではなかろう。
梅屋庄吉
そういえば仏教の布施もそうである。
布施はするものに功徳があるからするのである。ゆえに施される方は、昂然ともらってやるのがお布施の正しいもらい方
このことであります。
TPPもおよそこの類。
国が破綻寸前なのでどうか財政援助して欲しい、とは絶対いわない。
そのかわり昂然と恫喝を以って奪うという態度がかの国のやり方である。
だから、どぜう総理貢くんの銅像などは建立するはずもない野田。
わが国はそれでも平然と布施を行うほど悟った国になるのか?
それはそれで立派な行いであるから功徳も多かろう。
そして一文無しになったかっての経済大国が日陰で莞爾として微笑む姿を思い描くのはなんだか悲しくも哀しい~。
このことである凹凸