トルコ人労働者受け入れ50周年を迎えたドイツの経験 |
1961年10月、ドイツ連邦共和国とトルコ共和国の二カ国間協定が締結され、ドイツはトルコ人労働者の受け入れを始めた。今年はちょうど50周年である。
それ以前にもドイツは外国人労働者を受け入れていた。おもにイタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシアなどの欧州地中海沿岸諸国からである。
それは国際競争が激化して経費削減を迫られた大企業が、経費でもとくに大きい割合をしめる人件費を削る目的で政府に要求した結果である。

そのおかげでドイツ経済は順調に発展し、労働者送り出し国の失業問題も解決するという一応の成果もあった。
がしかし、企業側にとって労働者とは生産性に還元されるものの、労働者は生きた生身の人間である。
そして彼らは、独自の言語、生活習慣、宗教などの文化もいっしょにドイツへ持ち込んだのである。
(長くなりそうなので、以下は次回に)