米国のデフォルト迫る |
今朝の当地のラヂオ・ニュースのトップは、米国のデフォルト迫る、という一報だった。
この問題は五月に、米国政府の債務残高が法律で決められた上限14兆2940億ドルに達した時にすでに発生していたわけだが、サンケイを含めて日本のメデイアのこの件についての「報道」にはなぜか熱心さがない。
米議会が法律を改定して上限を引き上げなければ、新たな国債が発行できず債務不履行すなわちデフォルトになる。その期限が八月二日である。
しかし手続き上今月半ばに法律改定の目処がつかなければ、八月分の官僚及び軍人などの給与、さらに年金などの支払いができず、実際上の期限はもうすでに来た、ということだ。
しかし野党共和党の歩みよりはみられず、ほぼデフォルト決定である。
それを証拠立てるように、インチキ格付け会社ムーディーズが、米国債の格付けを下げた。いままでのトリプルAというのがまったくの出鱈目であったが、いよいよそのインチキ格付けの維持が困難になった、ということである。
今まで好き勝手な経済運営をしてきた米国が破綻するのは「自己責任」ではあるが、その発行した国債のおよそ40%、約7000億ドルを保有する日本は、つまり一年分の国家予算に匹敵する損害を被るということだ。この影響は決して小さいとは言えまい。
また世界経済への影響、とくに弱小国への打撃は大きい。
戦争経済という禁じ手(というよりは彼らの常套手段)が選択されるのはもう間近いと思われる。経済破綻の規模から見ると今までの極地戦争では間に合わず世界戦争が必要とされているのではないか?
実に剣呑なことではあるがそれがゲンジツである。
わが国はいったいどうするつもりか?
奸物がいすわっていることと何らかの関連性があると思われるが、国と国民のことを想うといてもたってもいられない。今やただただ日本の行く末に幸多からむことを祈るばかりである。