Super-GAU について |
Super-GAU、というコトバがドイツで氾濫している。
もちろん今回の大地震、大津波につづく原発事故についてなのだ。
GAU、とはgrößter anzunehmender Unfall
すなわち「想像できる限りでの最大の事故」、
ということだが、独和辞典にはのっていないだろう。
しかもそれにSuperがつくと、「想像もできない大事故」となる。
この、Super-GAUというコトバが日夜垂れ流されている。おそらくある意図のもとに。
n-TVというニュース専門局が一週間前から毎日このコトバで、まるで期待感をもって日本の破局を「報道」している。
アナウンサーの口元の薄笑いも気味が悪い。
そしてチェルノブイリ事故のヴィデオを繰り返し放映し、福島第一がまるでその後追いかのごとく印象操作をしているのだ。
日本在住のドイツ人諸氏もこのTVニュースをみつづけて恐怖に駆られたことが容易に想像できる。
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このn-TVだがRTL(Radio Télévision Luxembourg)グループに属している。
ドイツの民放局で、大衆向けのヴァラェティや低俗なドラマを主に放映し愚民を作り出すことに大いに功ある放送局がこのRTLである。そうまるでフジテレヴィなのだ。
そのRTLが運営するニュース局であるから、大衆操作がその主な目的であろうか?偏見かもしれないが当らずとも遠からずであろう。
このRTLの大株主はベルテルスマン(Bertelsmann AG)である。ベルテルスマンはドイツのメディアを牛耳るコングロマリットである。
しかし、彼らが大衆の不安を煽るその目下の目的とはなんだろう?
さてルクセンブルクという小国についてだが、このまことに小さな国は欧州統合とユーロ導入から大いなる国益を上げている。ややスイスの立場と似ていて、いわばユーロ圏内のスイスなのである。スイス同様じゅうぶん怪しい。
欧州統合もOne World、あるいはNew World Orderの一環らしい。
ここまでいえば、俗にいう「陰謀論」に興味のある方なら、ははん、と思われることだろう。
この放送局、すなわち国際金融資本がらみであることが臭うのである。
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俗にいう「陰謀論」すなわち<conspiracy theory>であるが、<conspiracy>、誰が訳したか「陰謀」とするよりは、「共同謀議」と訳さねばならない。
世界を自らの思うがままに操ろうとする者たちの共同謀議があるかないか、あなた自身が判断すべきことである。
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さて、「リーマン・ショック」で破綻した国際金融のぼろもうけシステムだが、それを繕うための膨大な資金をどこから融通するのか、やはり狙いの一つは、いわゆる「構造改革」で民営化したはずの日本郵貯の預金三百兆円がどうにも自由にならない、これを何とかしたい、ということがあろう。
そのための「軽い御輿」空き缶を担いでの民酢党内「親米」前原派による反小沢クーデターであり、奴らのいう「平成の開国」すなわちTPPなのである。
しかしどうにも「抵抗勢力」のガードが固い、前原も切られた、だからこれを徹底的に破壊してしまいたい。そういう動機も想像がつく。
だからこの国難が去った後にやってくるのは黒船ならぬ国際金融資本であろう。空母ロナルド・レーガンが黒船なのであった。
去った後どころかすでに円買い、暴落した株漁りなどすでに始まっている。
こんな大災害でも市場を閉めなかった政府は、ただうっかりしていたのではなく、予定通りの行動だったのだ。
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あちこちにちらばる点同士を結び合わせると線がつながり世界の姿が仄見えてくる。
その世界はかならずしも麗しいものでないこと、われわれが今や目の前にくりひろげられている有様が告知している。
しかし、にもかかわらず、われわれは自分の美しい夢で、あるかどうかは知らずとも共同謀議のようなものに対抗するしかあるまい。
われわれはただ恐怖に駆られ逃げ惑う愚民ではない、日本人をなめるな!
ということで、その皇室観、歴史観は好かないが、目下の危急をすくうために、小沢一郎を今は支持しておくのである。
小沢一郎、まだ立たないのか?!!