Liberté, Egalité, Fraternité |
フランス大統領選挙の結果が出たようです。
今回は、その結果と関わりなく、いままでずっと喉にささった魚の骨のような気がかりを、この機会に抜いておこうと思います。
「Liberté」,「Egalité」, 「Fraternité」
とは、ふつう「自由」「平等」「博愛」と訳される、フランス革命のスローガンで、いまなおフランス共和国のポリシーでもあり、その通貨にもくっきりと銘打たれ、いまなおその革命思想の情宣につとめているようです。
「Liberté」,「Egalité」の訳はまだしも。
しかし、その「博愛」と訳された(たぶん中江兆民によるものでしょうか)
「Fraternité」は、誤訳ではないかといつも思ってきました。
あたしは決してフランス語の専門家でありませんが、辞書をひけばわかることです。
「Fraternité」は、「brotherhood」あるいは「solidity」という意味でありますから、「連帯」「結社」「組合」と訳さねばなりません。
実際、欧米ではそのように理解されているのですから、「博愛」などという曖昧な言葉はすてさり、「連帯」と変更すべきでしょう。
そうすれば、かってのポーランドの自主組合連合「連帯」の命名の意義も理解できるというものです。
フランス革命とは、この言葉から知れるように、まさに左翼革命であったのです。
有り難がる必要はさらさらなく、むしろ拒否すべきでしょう。