発作的シナ語講座31、 <槍> |
<槍>(チアング)とは「鉄砲」のことである。
元来、長い矛のことを意味しておるが、現代口語では鉄砲のことになっておる。
ちなみにピストルは、<手槍>(ショウ・チアング)という。
鉄砲を撃つことを<開槍>(カイ・チアング)という。<開>という動詞は、機械類を動かすときに用いる。
例えば、<開車>(カイ・チャー)といえば車を運転することじゃな。
おっと、本日は<槍>がテーマであった。
<槍杆子出政権>(チアング・ガンz・チュー・ジェングチュアン)、すなわち「鉄砲から政権がうまれる」とは、毛沢東の至言であった。すくなくともシナではそうである。
<杆子>とは長い棒のことであるから、鉄砲の長いことを強調している。
<槍杆子>とは武器を象徴する語でもあるな。故に、シナ人は軍備を重視するわけである。
政権は武器によって生まれ、武器によって守られる。
それゆえ、「人民解放軍」はあくまで共産党の私兵組織に留まり、共産党を防衛する任にあたる。決して国軍として国を防衛するわけではない。
実例は1989年の「六四虐殺」でごらんの通りである。
<槍毙>(チアング・ビー)は「銃殺」のことであるが、シナではごく簡単にこの刑に処してしまう。人命が軽いのと、党と秩序を守るにはそれが最適の見せしめだと知る所以である。
シナでは海軍を増強したいようであるが、それも党を守るためであって、国防のためではないことを知ることが必要であろう。