2006年 10月 19日
欧州の反応、北の核実験 |
ここでちょいと北の核実験にたいする欧州の反応をおさえときましょう。
ソースは例によってスイスのNZZ(Neue Zuericher Zeitung)です。このドイツ語紙は、お国柄を反映してか比較的中立的な国際ニュースを流すので有名です。
Warnung vor Weitergabe von Atomwaffen(http://www.nzz.ch/2006/10/19/al/newzzETGM275E-12.html)
核の移転への警告
以下例によって下手な独文和訳ですいませんが、紹介します。
米国は北朝鮮に対しその結果につき警告した。
(原文、androhen は、警告 warnenよりもむしろ、恐喝する、の意)
北朝鮮にたいする国際的圧力が増している。米国大統領ブッシュは、もし例の共産国がイラン、あるいはテロ組織アル・カイーダに核兵器を移転させた場合、重大な悪い諸結果をもたらすと警告した。また、次期国連事務総長、バン・キムーンは二度目の核実験をしないよう北朝鮮によびかけた。
北朝鮮による核兵器の移転は、米国にたいする深刻な恐喝であると理解している、と水曜日のABC放送のインタヴィーでブッシュは発言した。「それは責任を問われる」(原文、zur Verantwortung ziehen はcall to account の意)
どんな責任を問うのか明言していませんが、これは恐喝ですからもちろん軍事行動を起こす(かもしれない)ぞ、とすごんでいるわけです。
以下バン氏の発言略。だって次期総長だし、国連そのものが軍事力を行使するわけではないので、その発言も現在のところ屁のようなもんでしょう。
米国と日本は船舶の臨検を欲する
木曜日、ライスは東京で安倍総理と会談した。共同通信によれば、両者は国連決議に基づく北朝鮮の船舶にたいする共同の臨検に関して更なる協議に同意した。
共同臨検って、その役割分担の中身はどうなってるんでしょう?船舶の臨検は直接的軍事行動ですから、興味がわくところです。
韓国においても強硬な歩調(??訳者)
同様に国連決議に同調して、韓国も北朝鮮向けの船舶の運航に対する管理を高めると予告した。
ってまだ運行してるわけか。
(韓国)政府は、北に輸送されうる製品のリストを作成中。
それじゃあ制裁破りだろう、ちゃんと国連決議を守ってくれよ
ほかに、ソウルは1998年以来のピョンヤンとの共同観光事業にたいする補助を停止するとした。南当局はその報道にたいして確認していない。
というわけで制裁をしたくない、するにしても何とか引き伸ばしたい思惑が見え見えです。だからちっとも強硬な歩調じゃあないと思うんですが。
核武装論議をめぐる麻生発言について検索してみたのですが、あまり重要と思われていないのか、見つけられませんでした。
ただ今朝のWDR(西ドイツ放送)のラヂオニュースではその麻生発言をとりあげていましたが、それも仕方ないかという口調で、とくに批判めいたことはいっていませんでした。一度ソ連の核弾頭配備の脅威を味わったドイツおよび欧州各国にとっては、日本の反応は当然と受け止めているのかも知れません。
ソースは例によってスイスのNZZ(Neue Zuericher Zeitung)です。このドイツ語紙は、お国柄を反映してか比較的中立的な国際ニュースを流すので有名です。
Warnung vor Weitergabe von Atomwaffen(http://www.nzz.ch/2006/10/19/al/newzzETGM275E-12.html)
核の移転への警告
以下例によって下手な独文和訳ですいませんが、紹介します。
米国は北朝鮮に対しその結果につき警告した。
(原文、androhen は、警告 warnenよりもむしろ、恐喝する、の意)
北朝鮮にたいする国際的圧力が増している。米国大統領ブッシュは、もし例の共産国がイラン、あるいはテロ組織アル・カイーダに核兵器を移転させた場合、重大な悪い諸結果をもたらすと警告した。また、次期国連事務総長、バン・キムーンは二度目の核実験をしないよう北朝鮮によびかけた。
北朝鮮による核兵器の移転は、米国にたいする深刻な恐喝であると理解している、と水曜日のABC放送のインタヴィーでブッシュは発言した。「それは責任を問われる」(原文、zur Verantwortung ziehen はcall to account の意)
どんな責任を問うのか明言していませんが、これは恐喝ですからもちろん軍事行動を起こす(かもしれない)ぞ、とすごんでいるわけです。
以下バン氏の発言略。だって次期総長だし、国連そのものが軍事力を行使するわけではないので、その発言も現在のところ屁のようなもんでしょう。
米国と日本は船舶の臨検を欲する
木曜日、ライスは東京で安倍総理と会談した。共同通信によれば、両者は国連決議に基づく北朝鮮の船舶にたいする共同の臨検に関して更なる協議に同意した。
共同臨検って、その役割分担の中身はどうなってるんでしょう?船舶の臨検は直接的軍事行動ですから、興味がわくところです。
韓国においても強硬な歩調(??訳者)
同様に国連決議に同調して、韓国も北朝鮮向けの船舶の運航に対する管理を高めると予告した。
ってまだ運行してるわけか。
(韓国)政府は、北に輸送されうる製品のリストを作成中。
それじゃあ制裁破りだろう、ちゃんと国連決議を守ってくれよ
ほかに、ソウルは1998年以来のピョンヤンとの共同観光事業にたいする補助を停止するとした。南当局はその報道にたいして確認していない。
というわけで制裁をしたくない、するにしても何とか引き伸ばしたい思惑が見え見えです。だからちっとも強硬な歩調じゃあないと思うんですが。
核武装論議をめぐる麻生発言について検索してみたのですが、あまり重要と思われていないのか、見つけられませんでした。
ただ今朝のWDR(西ドイツ放送)のラヂオニュースではその麻生発言をとりあげていましたが、それも仕方ないかという口調で、とくに批判めいたことはいっていませんでした。一度ソ連の核弾頭配備の脅威を味わったドイツおよび欧州各国にとっては、日本の反応は当然と受け止めているのかも知れません。
by maruyama-amsel
| 2006-10-19 16:43
| 欧州の反応